スポーツマン

スポーツマン。

高校のある時、ニコニコ動画で何かのスポーツ動画か筋トレ動画を見ている時に自分の腕の筋肉が力を入れるとどれぐらい盛り上がるかが気になった。

結果は本気で力を入れても全く力を入れていない状態と変わらなかった。自分のあまりの非力さにこれはまずいと感じ、その日から腕立てとかの筋トレをし始める。

小学生の頃から一応はサッカーとかバスケとか柔道とかスポーツ系の習い事をしてたものの、それは友達と一緒に時間を過ごしたいがために通っていただけで体を動かす事が根本的に嫌いだった、特に息が上がる様な運動が嫌で何でわざわざ自発的にこんなしんどい思いをしなきゃならないのかと意味が分からなかった。

しかしこの時を境に筋トレと並行してランニングも始める。トレーニングウェアとか持ってないので高校の制服のカッターシャツとズボンのまま家の周りを走って体力の強化に努めていた、同じマンションに住む同級生と度々すれ違うが関係ない、オレは制服のまま数ヵ月間走り続けた。

そんなこんなで多少体力がついた事と家と学校の往復生活しかしてなかった事もありヒマなので部活でも入るかと思い立つ。なんとなく殴り合いをしたいなと考え、それまで一切興味を持ってなかった格闘技でもしようかと思う。

通っていた高校の格闘技系の部活にはボクシング部と空手部と極真空手同好会があった。本当はボクシングをやりたかったのだがギャランドゥとか腹毛とかが生えている体を衆目に晒しながら試合をするのが恥ずかしくて嫌だったため胴着でそれらを隠せる極真空手同好会をチョイス。1年の途中から以降3年の終わりぐらいまで極真空手をやる事になる。

その後高校も卒業しテキトーに選んだクソFラン大学ヘ入学。極真空手で格闘技を学んだオレは将来はプロボクサーになって大金を稼ごうと思い新松戸の高橋ボクシングジムへ入会。

2ヵ月で辞める。