oh!!!!!!!!!!! マンション清掃 #1
- White Rabbit Entertainmen
- 8月1日
- 読了時間: 4分
更新日:8月2日

オレはマンシション巡回清掃員の仕事に就いた。
ハロワで見繕った求人の中から自分が出来そうかつ職務内容も自分の中でダルそうではない、金は安いがまあしょうがないだろう、そう思った職がこれだったからだ。
あのハロワの紹介状を貰わないといけないシステムってクソ無駄だと思うんだよね。何でこの2000年代も20年を過ぎてる現代社会でこんな前時代的なしょうもないシステムを未だに採用してるのかと甚だ疑問に思う。あのワケ分からんシステムがあるせいでわざわざハロワに行く手間が必要になりそのせいで就職意欲は失せていく、早く潰れて欲しい。
その求人にハロワ経由で応募してオレは面接に向かった。
中央線に乗り三鷹まで行く、オレはこの会社の2次面接へと向かっているのだ。この時に基本的にほとんどの時間で出る事は無い区間急行かなんかの電車に乗った。確か国分寺か国立駅以降の次の停車駅が新宿だったと思う。その駅を過ぎ去った後は全部スッポカして新宿まで行ってしまうのである。オレはそれに乗ってしまった。
道中液晶パネルを見た際に、これ三鷹止まらなくないか?と一瞬思ったものの、まさか三鷹とかいうメジャー駅に停車しないなんて事はないだろうと疑問に思った己の考えを押し殺しそのまま新宿まで行ってしまった。
用意周到なオレは少し早めに出ていたのでかなり焦りつつも表面上は冷静を装い新宿で降りて反対行きの各駅停車の電車に乗り込む。この日面接を受ける会社は三鷹駅から徒歩15分の所にあり、電車内で待ってる最中,駅に着いてからかなり速いペースで走らなければ完璧に間に合わねえとかを考えていた。この時点でテンションは下がり、すげえめんどくせぇこんなクソ会社面接バックれたろうかな、との考えも頭に浮かぶ。
この会社を受ける前に他にもいくつか書類を送ったり面接を受けていた会社があったと思うのだが、どれも誰もやりたがらない様な業界の尚且つ中小零細どころか小かクソ零細にしか応募していなかったと思う。
その理由としてオレのグチャグチャな職歴と声質とヴィジュアルから基本的にまともな所に採用される確率は非常に低いだろうという予測があった事と、それと合わせてそんなちゃんとした会社組織の中に自分が長期間存在するというイメージが何となく湧かず、そこに入ってしまえば以後自分は一生まともそうなフリをして生きていかなくてはならないという窮屈感、自分が会社人間として染まってしまい年数が経過する毎に己の個性は潰されてゆき会社に属さなければ生きてはいけない会社依存型退化人間へと改造されてしまうのではないかという恐怖と嫌悪感、これらの理由からオレはクソショボい会社しか受けずまともそうなところを敬遠していた。別に小さい会社に入ろうが基本的には仕事もちゃんとやらなければならないしオレのキャラそのままに生きていけるワケもないしメンドクサい事に変わりはないと思うが、なんか自分がまともな会社に入るイメージが高校ぐらいにスーパーでバイトしてたあたりから全く湧かなかった。あとそもそも入れねえしそんな所。
そんな不人気業界の吹けば飛ぶ様な会社ですら書類選考に落ちる。面接にまで漕ぎ着けたとしても社内の雰囲気や改めて給与や仕事内容等の待遇を考慮し直すと、全然割に合わねえな、とか思ってテンションが下がって先方から連絡があっても無視して別の会社を見繕いはじめる。あとオレは面接で下らない質問されると結構イライラする。その手の質問を繰り返しされてしまうと面接官が何となくオレのそのイライラ具合を察知する程度には態度に露わになってくる。具体的に言うと、そんな事聞いてどうすんの?なんか役に立つんか?みたいな感じで段々とイライラが募る、んでそれが相手にバレる。
上記の様なしょうもない質問を連発してくるアホな会社が多い中、面接を受けたこのマンション巡回清掃会社は2回やった面接の中で普通の事しか聞かれなかったしその手の質問もしてこなかった。一次面接が課長+エリアリーダー的な存在の2人が担当し2次は社長面接。こんなしょうもない待遇の清掃会社風情のクセに2回も面接すんのかよめんどくせえな、と非常に思ったのだがその連中の態度や質問内容もかなりマシだったためオレをイライラさせる事無く結果この会社がマシそうに思え、まあここなら入ってやっても良いかなぐらいに思うに至ったのである。
オレはこのマンション巡回清掃会社の面接に受かった。
続く。
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